- ネットワークエンジニアってもうオワコン(終わったコンテンツ)なの?
- 将来性が無いなら目指すのは辞めた方がいいんじゃないかな・・・
オワコンと言われる理由も含めて、ネットワークエンジニアの将来性について解説していきます!
ネットワークエンジニア(NE)に興味があっても、調べていくとNEは「オワコン」で「将来性がない!」なんて書いてるあると凄く不安になってきますよね。
そんなアナタにお伝えします。
大丈夫です!オワコンじゃないですよ!
本記事ではオワコンと言われてしまう理由も含めてNEの将来性について丁寧に解説していきます。
読めばアナタの不安が解消され、ネットワークエンジニアへの理解が深まること間違いなしです!
お悩みの方は是非最後まで読んでみてください!
※10分ほどで読めます。
- NEがオワコンと言われる理由
- NEに将来性がある理由
- 本記事を読むことでNEを目指すことに自信が持てます!
- NEに将来性ありすぎな理由もわかります。
ネットワークエンジニアがオワコンと言われる理由
なぜNEがオワコンと言われてしまうのか、その理由を紹介します。専門用語についてもわかりやすく解説していきますので安心してください。
理由①:クラウドへの移行
まず大きな理由がこれです。クラウドというのは色々な意味を含んでいるのですが、ここではパブリッククラウドサービスのことを指しています。
ちょっとわかりにくいと思いますのでもう少し噛み砕いていきますね。
ITシステムというのは乱暴に分けると、基盤(インフラ)とアプリケーションに2分割できます。
基盤にはネットワーク、サーバー、OS、などの要素が含まれていて、これらを組み合わせてアプリケーションが正常に稼働する土台を提供します。
通常、この基盤を構成する要素は物理的に存在する機器(ハード)がメインです。
ところが、近年このハードを仮想化する(ソフトウェアで再現すると考えてください)技術が発達したことで物理的なハードがなくてもITシステムの基盤を作れるようになってきました。
仮想化技術を使ってクラウド上(インターネット上にと考えてください)にITシステム基盤を作るためのパーツを提供してくれるのがパブリッククラウドサービスです。特徴としては以下のような感じです。
- 物理的なサーバーやNW機器などが仮想化されている
- システム基盤の正常性はパブリッククラウド提供企業に任せる
- 価格が安い!
- 複数のユーザーでサービスを共有する
簡単ですが、絵を書いてみましたので参考にしてみてください。
このようにITシステム基盤がクラウドへ移行することによって、NEの仕事はいらなくなる。という考えからオワコンと言われているようです。
僕としてはこれは誤った見解だと考えています。
理由②:オンプレミスの需要に対する疑問
前述したクラウドに対してオンプレミス(オンプレと言います)自体がオワコンなので、NEもオワコンと言われたりしています。
クラウドの反対で実際にデータセンターなどにサーバーやネットワーク機器などのハードを置いてITシステム基盤を作ることを指しています。
クラウドへの移行需要が高まったことにより、オンプレは時代遅れでもう需要がないとも言われています。
これもまたNEがオワコンと言われる理由の1つです。
理由③:単純作業の自動化の流れ
これからはAIの開発も大きく躍進してくることでしょう。それに伴い、単純作業については次々に自動化されていくと考えられます。
NEの仕事はシステム基盤の維持・保守も含むため、システム基盤を見守るような仕事が自動化されるとオワコン(要はいらない)になると言われてるようです。
しかし、以下の記事でも書いているのですが、システム基盤の正常稼働を見守るような仕事はネットワークエンジニアの仕事とは少し違います。
NEの仕事はすぐに自動化できるほど単純作業なものはありません。
基本的に思考が必要で、個人のセンスやスキルに結果が大きく左右される業務が多いです。
ネットワークエンジニアがオワコンではなく将来性がある理由
ここからはNEの将来性について解説していきます。これからNEを目指そうと考えいる方は是非安心して目指してください。
クラウドへ移行しても基本は一緒
オワコンと言われてしまう理由にも書きましたが、クラウドへの移行というのは確かにひとつの大きな転換ポイントです。
ですが、
クラウドへ移行してもシステム基盤の基本は一緒です。
そもそも、現在オンプレ(物理ハードの環境)で構成してるシステム基盤をクラウドに移すという大きな工事をする時にNEの力が絶対に必要になります。
なぜならシステム基盤を作る場所が変わっただけで、基本的な考え方や技術は変わらないからです。
クラウドに移行したらオンプレで必要だった業務が全てなくなるのか、答えはNoです。
僕はオンプレのシステム基盤をクラウドに移行する案件にも携わってきましたが、クラウドに移行したあとも普通にNEのスキルが求められます。
もちろん不要になるスキルもあります。
- オンプレに置いてある実機の操作、それに関わるスキルや知識
- 物理的な接続(ケーブル接続)や電源周りの設計スキル
- 機器の冗長化や障害耐性に関する設計スキルの一部
上記のような要素は要らなくなると感じます。
ところが他の要素はそのまま必要で、NEのスキルに依存します。
例えば、
- セキュリティ設計のスキル
- インターネットを含み、通信経路を確立させるスキル
- システム基盤の監視に関わる設計スキル
- その他多数
上記のようにNEのメインとなる業務はそのまま残ります。
クラウドに移行すると、クラウドサービスの提供企業(AmazonやMicrosoft)が全てやってくれるというのは大きな勘違いなんですね。
今後はクラウドの知識やスキルを併せ持ったNEが求められるでしょう。クラウドのスキルを合わせ持ったNEは引く手数多ですよ!
オンプレが消えるのはまだまだ先
クラウドへ移行する流れがずっと続くと、いずれはオンプレは無くなってしまうのかもしれません。
しかし、それはまだかなり先のことになりそうです。
なぜなら、オンプレでITシステムを作りたい・維持したいという需要は根強く残っているからです。
なんでもかんでもクラウドの方が利点があるかというと、そうでもないんですね。
ところがオンプレであれば大変ではありますが、自分たちで全部維持・管理できます。
また、クラウドでは他のユーザと共用でサービスを利用する場面が多いですが、オンプレであれば完全に自分たちだけで占有できる点も魅力があるんです。
このような理由から、オンプレ自体はまだまだ需要が残りそうです。
そうなると、オンプレ+クラウドというハイブリッドな構成がしばらく需要が多いと考えられます。
自分たち専用として利用できるオンサイトの需要はまだまだ残る。ハイブリッドな構成ではNEはいくらでも活躍する場面があります!
自動化されるのは運用保守などの見守り業務だけ
ITシステム基盤の維持・保守の業務は確かにNEの仕事のひとつです。
しかし、24時間365日システムの稼働状態を監視して何か問題があれば通知したりする業務は運用オペレーターと呼ばれる仕事です。
近いうちに自動化されていくのは運用オペレーターの仕事です。
NEが行う維持・保守業務は自動化できるほど単純なものではありません。
システムに問題があった時に原因を特定して対策をしたり、最初防止のためのセキュリティ設計をしたりと、とても専門的な知識とスキルが要求される仕事なのです。
このような仕事は、自動化されるとしても近い将来ではないと考えられます。
もちろん10年15年先には現在のNEの仕事は自動化されているかもしれません。
しかし10年15年経過すれば、あらゆる物事がどうなってるかわかりませんので将来性がどうのこうの考える事自体あまり意味がないです。
IoTの大きな流れ
これからはIoTの時代に突入していくことは間違いありません。
モノをインターネットに接続するということです。
例えば、腕時計やテレビ、スピーカー、はすでにインターネットに繋がってオンラインになっていますよね。
最近では電気自動車はオンラインになっていますし、今後もあらゆるモノがインターネットに接続されてオンライン状態になるでしょう。
そのような時代の流れの中で、ITネットワークに特化したスキルを持つNEの需要が無いなんて、、、ありえないですよね?
特に求められるのは無線関連の知識とセキュリティに関する深い知識でしょう。
なぜなら、オンラインになるということはハッキングなどの攻撃を受ける可能性があるからです。
今まではオフラインだったので攻撃可能性がなかったものも、オンラインになることで悪い人たちに狙われる可能性が出てくるんですね。
在宅勤務への移行の流れ
新型コロナの感染拡大以降、明らかに在宅勤務をする人は増えています。
そして、在宅勤務の方が生産性が高く利益率の高い働き方であるといことを自覚した人や会社がたくさんあるでしょう。
これからは在宅勤務の需要が確実に増えてきます。
そこで必要になるのが、安全な通信経路で自宅から会社のサーバーやクラウドにアクセスする仕組みです。
このようなネットワークを設計して提供するのもNEの仕事です。
僕の現場では在宅勤務の需要が高まってから、上記したような仕事の依頼がかなり増えています。
まとめ
NEがオワコンと言われてしまう理由、またそれに反して将来性があることをお伝えしてきました。
- クラウドに移行してもNEのスキルは必要
- NEの仕事は簡単には自動化できない
いかがでしたでしょうか、NEを目指そうと考えてる皆様の不安が少しでも解消されていれば幸いです。
本記事の内容以外にも気になることなどがあれば、気軽にコメント・お問い合わせ頂ければと思います!
今回の内容は以上となります。
最後までありがとうございました!