

どうして「やめとけ!」と言われてしまうのか、そして実際のところ働いてる人の目線ではどう感じているのかを解説していきます。
今は全然違う業界にいて、給与面や将来性に不安を感じている。あるいは学校で全然違う分野の勉強をしている。そんな中で、IT業界に給与面や在宅勤務などを含む労働環境で魅力を感じた。
これからはIT業界に将来性があると考えて調べるうちにネットワークエンジニアに興味を持った。
これからネットワークエンジニアを目指そうと考えている人にとって「やめとけ」というネガティブなワードはとても気になりますよね。
本記事では、ネットワークエンジニアとして10年ほどのキャリアを積んできた僕の経験を基に「やめとけ」と言われる理由を紹介していきます。確かにネットワークエンジニアには「きつい」「厳しい」部分がありますので、しっかり解説していきます。
本記事を読むことで、ネットワークエンジニアの「きつい部分」「厳しい部分」「やめとけと言われる理由」をしっかり把握できます。また、それが自分自身にとっても「きつく、厳しい」のかどうか考えるきっかけも得られます。
ネットワークエンジニアを目指しているけれど、ネガティブな面もしっかり把握しておきたいという方は是非最後まで読んでみてください。
※10分ほどで読めます。

Contents
ネットワークエンジニアは「やめとけ!」と言われる理由5つ

世間では、ネットワークエンジニアはやめとけと言われたりしています(ネットワークエンジニアに限らずですね)。
その理由は様々あると思いますが、現役でネットワークエンジニアとして働いている僕が考えても、「確かにキツイな」「やめとけ、と言われるかもな」と思う理由を解説していきます。
ネットワークエンジニアの仕事内容については下記の記事で纏めていますので、参考にしてみてください。
トラブル・事故への対応業務がキツい
まずはこれ、正直これが一番キツいかもしれないです。


めちゃくちゃ大変です!
ネットワークのトラブルや事故とは
IT関連の仕事に従事していない人にとっては、ネットワーク基盤のトラブルや事故と言われてもいまいちイメージができないと思います。
そこで、簡単にみなさんの身近なところを例にしてみました。
ある日、あなたはスマホを使って買い物をしようと思いアプリを起動しました。
いつもアクセスしている買い物サイトにアクセスすると・・・・

こういう事、たまにありますよね??
実はこれの原因がネットワーク基盤のトラブルや事故だったという場合があるんです。
ネットワークのトラブルや事故が起こる原因は多岐に渡るのですが、わかりやすい原因としてはアクセス数過多による処理落ちや、機器のバグ(不具合)によるものがあります。
ネットワークが正常な状態でなくなると、エンドユーザ(ここでは買い物する人)にサービスを提供できなくなります。
「非常に困った事態」になってしまうのです。
昼夜を問わず最速で復旧しないといけない
ネットワークのトラブルや事故について、そしてそれが引き起こす事象を何となく理解頂けたでしょうか。
そうなんです。大変な事態なんです(笑)。
このような事態を早急に何とかしないといけないので、ネットワークエンジニアは昼夜を問わずにトラブル対応にあたります。
原因究明・復旧するための対策・次に発生させないための対策・顧客への報告 など・・・・
文字にしただけで吐き気がするような業務内容が多々降りかかってくるんです(汗)。
そしてとにかく最速で復旧しなければならないというプレッシャーがキツいんですね。
ネットワークエンジニアやめとけ!と言われる一番納得のいく理由だと思います。
仲間との一体感が気持ちいい面も?
トラブル・事故対応は前述したとおり、非常にキツいのです。
ですが、その反面で一緒に働く同僚エンジニアとの一体感が加速度的に高まります。これが意外と心地良くて、楽しかったりもするんです。
一緒にゲームの強敵を倒しに行くような感じです。
あるいは、部活の仲間と協力して全国大会を目指してるような感じです。
対応が終わった時の達成感もすごいですね。
もう本当に、とんでもない達成感を得られます!
責任が重い
こちらの理由は1つめの理由にも繋がるのですが、ネットワークエンジニアの責任はけっこう重いです。
前述していますが、ネットワークが正常に動いていないとエンドユーザがサービスを受けられなくなる事が多いです。例えばこれが医療系のシステムや公共関連のシステムであった場合、その影響度は計り知れないわけです。
※これはネットワークエンジニアに限らず、ITエンジニア共通です。
そのような責任を感じながら仕事をする場面も多いので、精神的にキツい時もありますね。
夜勤
次は勤務体系の話で、夜勤が必ずついて回るという点です。
ITシステムのネットワーク部分のメンテナンス(設定を変えたり、古い機器を交換したり)というのは基本的に夜間に行います。
ITシステムは、ほとんどの場合日中にたくさん使われますので、人が寝ている夜間にメンテナンスをするわけです。
そのため、ネットワークエンジニアと夜勤は切り離す事ができません。
僕も夜勤は苦手で、いまだにキツいなと思う事があります。
常に夜勤があるわけではない
ネット検索してみると、ネットワークエンジニアは交代制で常に夜勤があるという記事を見かけます。
ですが、これは違います。
24時間365日システムを監視・運用している人たちは確かに存在していて、当然交代制の夜勤をしています。
ですがこれはネットワークエンジニアというよりは運用オペレーターという仕事です。
実際、僕はネットワークエンジニアとして働いていますが自分も含めてネットワークエンジニアで交代制の夜勤をしている人は見た事がありません。
もちろん夜勤はあるのですが、常にあるわけではなく必要に応じて夜間の作業対応があるというだけです。
僕の場合、1回/月くらいの感じで夜勤をしています。
そのくらいの「夜勤」であればそこまで懸念する事はないのではないかと思います。
常に勉強が必要
ネットワークエンジニアという仕事を続けていくには常に勉強をする必要があります。
覚えないといけない知識、習得必須のスキルは尽きる事がなく、常に新しい技術も投入されてきますのでそれらへの対応も求められます。
勉強は確かに必要ですが、全くついていけないようなレベルを求められる事はありません。実際に僕も全くの業界未経験からネットワークエンジニアの仕事を始めましたが十分についていけていますし、仕事もこなせています。
現時点での経験値については気にしないで問題ありません。
新しい事にワクワクする人や好奇心の強い人にとってはさほど辛い内容ではないですね。
一方で知識の吸収が嫌い、勉強が嫌いという人にとっては、ネットワークエンジニア含めてITエンジニア全般の仕事は難しいかもしれません。
ネットワークエンジニアへの適正については下記の記事で纏めていますので宜しければ読んでみてください。
しかし、ネットワークエンジニアに必要とされるITネットワークの根幹となる基本的な技術については恐らく未来永劫変わる事がありませんので、一度習得してしまえば情報が陳腐化する事なく業務で使う事ができますので、安心してください!
残業が多く激務のイメージがある

ネットワークエンジニア含めてITエンジニア全般にこのようなイメージがある事もネットワークエンジニアやめとけと言われる理由でしょう。
ところが、これは本当に現場によりますし時期によるところが凄く大きいです。
僕は10年ほどネットワークエンジニアをやっていますが、毎月100時間の残業をずっと続けてるなんて事はもちろんありません。
大体平均すれば10〜20時間/月くらいの感じで業務をしています。
繁忙期では60時間以上の残業になる事もありますが、毎月そのような働き方をしているわけではありませんし、労働基準法でもそのような働き方は禁止されています。
もし、アナタがネットワークエンジニアになって所属した現場で労働基準法を違反するような残業を強要された場合にはしかるべき手段を取れば良いですし、そんな現場はサッサと離れてしまえば大丈夫です。
ネットワークエンジニア含めてITエンジニアという仕事は引く手数多ですので、しっかり実力をつけていれば必ず需要がありますので安心してください!

労働基準法に違反するよな現場であれば離れればOKです。
まとめ
今回の記事ではネットワークエンジニアが「やめとけ」と言われている理由について紹介・解説させて頂きました。
ネットワークエンジニアの仕事には、確かに「キツイ」部分がありますし人によっては合わない事もあるでしょう。
しかし、それはどんな仕事・職業も同じ事が言えます。
ネットワークエンジニアという仕事の厳しい面も知った上で、より深く仕事内容やネットワーク技術そのものにも興味を持って頂ければ嬉しいです。
本記事の内容に限らず、不明な点や疑問がありましたら遠慮なくコメント・お問い合わせを頂ければと思います!
今回の内容は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。