今は全然違う業界にいて、給与面や将来性に不安を感じている。あるいは学校で全然違う分野の勉強をしている。そんな中で、IT業界に給与面や在宅勤務などを含む労働環境で魅力を感じた。
これからはIT業界に将来性があると考えて調べるうちにネットワークエンジニアに興味を持った。
ネットワークエンジニアいいな・・!と思っていた矢先、夜勤や残業が多いなどの情報を目にして急に不安に・・。
ネットワークエンジニアになった時の具体的な働き方がわからないって、かなり不安だな・・・。
大丈夫です!本記事で全て解説していきます。
今回はネットワークエンジニアとして10年のキャリアを持つ僕が、僕自身も含めて周りのエンジニアたちを見てきた経験から「超具体的な働き方」を漏れなく解説してきます。
読めばアナタの不安が解消され、ネットワークエンジニアへの理解が深まること間違いなしです!
お悩みの方は是非最後まで読んでみてください!
※10分ほどで読めます。
■ ネットワークエンジニアと残業
■ ネットワークエンジニアが働く場所
ネットワークエンジニアと夜勤
具体的にどんな感じで夜勤をしているか解説していきますね!
夜勤の頻度
まず夜勤の頻度ですが、看護師さんのような2交代3交代などのシフト夜勤とは違います。
シフト夜勤の仕事をしているのは「運用オペレーター」さんです。
ネットワークエンジニアの夜勤はシフト制ではなく、必要な時だけ発生するゲリラ型です。
・システム障害への対応が必要な時
ネットワークエンジニアの夜勤の契機は上記2つのどちらかです。
メンテナンス作業での夜勤
システムは世の中に公開してから何もメンテナンスをしないで稼働し続けるということはありません、何かしらの修正・改変が必要になります。
例えばですが、とある買い物サイトをアナタが世の中に公開したと想像してください。
このままの状態でいいや。ということはなく、絶対に集客に力を入れますよね?!
その結果、買い物サイトを使うお客さんはどんどん増えてきます。
こうなった時に、システムとしてより多くのデータ処理を可能にしていく必要がありますよね。
これを実現するためにはネットワークのメンテナンスが必要だったりするのです。
実際、このような仕事は凄く多いです。
こんな流れですね。こういう事は本当によくあります。
ネットワークのメンテナンス作業は「人が使っていない夜間に行う」これが基本的なセオリーです。
そのためネットワークエンジニアの働き方には夜勤が必ずついてくるのです。
障害対応での夜勤
システムは常に安定稼働してサービスを提供できるわけではなく、時に予期せぬ不具合が発生します。
このような事象をシステム障害あるいは障害と呼びます。
ひとたび障害は起きるとネットワークエンジニアは加速度的に忙しくなってしまいます。
お客さんにしてみればシステムがサービス提供できないというのは死活問題ですので、即刻復旧して欲しいと思うのは当然です。
ネットワークエンジニアは昼夜を問わず復旧作業を行う事になりますので、夜間での対応も必要になるわけです。
ですが、障害がそんなに頻繁に発生してはたまったものではありません(笑)。
障害を契機とした夜勤は、メンテナンス作業での夜勤発生頻度よりもかなり少ないですので安心してください。
僕の場合は大体1回/月あるいは1回/2月 くらいの頻度で夜勤をしています。僕の周りのネットワークエンジニアも大体同じくらいの頻度です。
障害への対応による夜勤はさらにゲリラ的です。いつ起こるかは全く予想できませんが、頻度はかなり少ないので安心を。
夜勤をする時のスケジュール
実際に僕が夜勤をする時の1日のスケジュールを紹介します。
09:00 朝食 読書やブログなど自由に過ごす
13:00 お昼寝
16:00 起床
18:00 夕食
19:00 出社あるいは在宅で業務開始
00:00 メンテナンス作業
04:00 終了・解散
06:00 帰宅・就寝
前述したメンテナンス作業は多くの場合0時頃から開始します(場合によってはもう少し早かったり遅かったりする事もあります)。
作業開始よりも早く始業して他の業務を進めるイメージですね。
メンテナンス作業を実施する場所については、お客さん先であったり自社の拠点であったり在宅であったりと状況によって変化します。
無論、在宅の時が一番楽ちんです。
僕の場合は夜勤入りの時はけっこう普通に寝て普通に起きて、昼寝を少し入れるようにしています。
夜勤明けの日はそのまま休日になりますので体力的にもそこまで辛くありません。
しかし、ネットワークエンジニアの夜勤ではそのような事はありませんので、体力的にも楽な部類の夜勤になります。
続いて、障害発生時のスケジュールを紹介します。
※障害発生時なので、スケジュールできてるわけではないですね。こうなってしまった、という感じです(笑)。
09:00 普段通りに業務実施
13:00 障害発生連絡あり
16:00 全然原因特定できない
18:00 急遽対策作業をする事が決定
19:00 作業準備
00:00 対策作業開始
04:00 終了・今後の対策などを検討
06:00 帰れる気配なし
09:00 作業後の稼働状態を監視
12:00 いったん帰宅、翌日もやること多数
とある障害の時を思い出して書いて見ましたが、かなり辛かったです。
ネットワークエンジニアにはこのような辛いタイプの夜勤も時折発生してしまいます。
ネットワークエンジニアと残業
また、ブラックな現場ならさっさとやめて次にいけばいいだけです。
ネットワークエンジニアの残業・忙しさにはけっこう波があります。
忙しい時は本当に忙しいですが、そうでもない時は案外ゆったりしています。
具体的には、システムのリリース前は忙しく、リリース後は落ち着きます。
僕も忙しい時は60時間/月くらいの残業になる事がありますが、1年の間で1回か2回くらいです。
年間で平均すると大体20時間/月くらいの残業時間です。
これからネットワークエンジニアを目指そうという人にとっては「激務」とか「ブラック」なんていう単語は非常に恐ろしいと感じますよね。
でもそんなに怖がらなくて大丈夫です。
僕は10年ネットワークエンジニアをやっていますが、常に激務と思ったことはありません。忙しい時もありますが、ずっとではないので大丈夫です。
また、最近は労働時間に関しては猛烈に厳しくなっていますので「残業」をすること自体が難しくなっています。
現在は労働基準法を無視した働き方をすると、処罰の対象になります。
ですので、そのような現場・あるいは会社にあたってしまった場合は即座に離れましょう。
アナタは何も間違ったことはしていません。安心してください。
僕も常に思っていますが、サービス残業や法定を無視した残業・激務を強要された場合は即座に大騒ぎするつもりです。
そのためにICレコーダーで証拠を取る準備や、グレーゾーンなメールなどは必ず残すと決めています。
これはネットワークエンジニア・ITエンジニアのとても大きな魅力です。
「残業」や「激務」にそんなに怯えなくても大丈夫、しっかり自分のスキルを磨いていけば良いだけです!
僕の年間忙しさスケジュール
具体的に僕の年間残業イメージを紹介しますので、一例として参考にして頂ければと思います。
今感じで、忙しい時期と忙しくない時期の差がけっこうあります。
もちろん年度によって違いますので、あくまで一例です。
ネットワークエンジニア含め、ITエンジニアの忙しさ・残業時間にはとても波があるという事を覚えておいてください!
ネットワークエンジニアが働く場所
ネットワークエンジニアが働く場所はざっくり3カ所を把握しておきましょう。
・データセンター
・自宅
普通のオフィスやデータセンターの中でも、お客さん先の施設なのか自社の施設なのかという枝分かれがあります。
お客さん先の施設であれば基本的にお客さん側のルールに従って働く事が多いです。例えばお客さんの会社での始業が9時半であれば、自分も同じく9時半から始業したりします。
一方で自社の施設であれば自社のルールに従った勤務をします。
では、それぞれの施設の特徴などを紹介していきます。
普通のオフィス
もうこれはそのまま、普通のオフィスです。デスクが並んでて各自がパソコンに向き合ってるスタイルですね。
ネットワークエンジニアとして働く場合、意外にも普通のオフィスで働く事が多いです。
実際にネットワーク機器を触ったりもしますが、パソコン1台だけで完結する仕事が7割くらいを占めています。
メールを読む・返信する・打ち合わせをする・エクセルやワードを使って設計資料を作る。こんな仕事をします。
ネットワークエンジニアの具体的な仕事内容については下記の記事でまとめていますので読んでみてください。
データセンター
続いてはデータセンターのご紹介。ネットワークエンジニアとして働くイメージはこちらの方がしっくりくる方が多いと思います。
イメージとしては上記のような施設です。
※実際に僕の働いてるデータセンターの写真を載せたいところなのですが、撮影禁止のため無理でした。データセンターはほとんどのところが撮影禁止になっています。
データセンターでは実際にネットワーク機器やサーバーなどを操作したり、配線接続をしたり、といった「物理的な作業」を行います。
このデータセンターは非常にセキュリティが固く、入るのにも静脈認証を数回突破しないと入れなかったりします。
ネットワークエンジニアはデータセンターでの作業ばかりするということはなく、基本はオフィスや在宅でデスクワークを行い、必要に応じてデータセンターで作業をします。
自宅
最後に自宅ですね。新型コロナ流行以降はこの在宅勤務が爆発的に増えました。ネットワークエンジニアももちろんその波に乗ってる人が多いです。
僕自身もいまは7〜8割は在宅勤務をしています。
先に紹介したオフィスでの業務を自宅でやっているイメージですね。
ネットワークエンジニアに限らずITエンジニアはどんどん在宅勤務に移行していますし、今後もその流れが止まることはないでしょう。
在宅勤務のメリットやデメリット、詳しい働き方については下記の記事でまとめています。宜しければ読んでみてください。
まとめ
今回はネットワークエンジニアの夜勤や残業、勤務地など、具体的な働き方を紹介してきました。
いかがでしたか?実際に働いた際のイメージができましたでしょうか。
本記事で紹介した内容に限らず、疑問や不明点がありましたら遠慮なくコメント・問い合わせからご連絡ください!
今回の内容は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました!
働く場所や1日のスケジュールなども含めて具体的な働き方を教えて!